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紅泥染ゆえの極上の着心地と光沢~『揺らぎ織』米沢筬園(おさえん)工房へ(3)

こんにちは~ あねっさです

本日もご訪問いただきありがとうございます




紅葉狩で纏った『揺らぎ織』の着心地が



とにかく軽くて、やわらかくシワにならない!


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真綿紬なのに

やわらかものにも負けない光沢を放って

虹色にキラキラ輝くんです

はじめての着心地にビックリ




それはなぜ?


はい

米沢 筬園(おさえん)工房へ


代表の猪俣壮市(いのまたそういち)さんにお話しをお聞きしました



1つ目のポイントは



赤土と



紅花で下染したIMG_9399_20171113213612efb.jpg


紅泥染の真綿の糸

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あ!そっか!泥染めは本場泥大島紬の理屈と同じね

泥大島はテーチ木と鉄分の多い泥で何度も染めるからこそ、あのやわらかい極上の風合いが出るんです

むらなかの白大島にも白泥が使われていましたよね



揺らぎ染には素材をやわらかくする赤土と、紅花の輝きがドッキングしてるんだ

なのでやわらかくて紅花染の輝きがプラスされる


でも考えてみたら、

泥もテーチ木も紅花も自然からの贈り物だから

川に流しても大丈夫なので自然にも地球にも優しい究極のエコ

草木染は日本の農耕生活の自給自足の自然の摂理から生まれたんですね



2つ目のポイントはこちら

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壮市さんの説明はほんとうに面白く

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二年以上も研究して考えられた揺らぎ織の説明に一気に引きこまれていった

でもこれってどうやって半分ずつ染めるんですか?



じゃどうぞ~染め場へ


真綿を

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ステンレスの太い棒に通して

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ここで染料を煮ながら半分ずつ染めるんですよ

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こうやって、染まるまで持っているんです~

汗まみれになりますよ

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え?

持ってるんですか?手で?

私は興味がでてきて、ちょっとやらせてもらえますか?と持ってみたら

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お、重たーーーーい

持った途端、壮市さんにヘルプ 笑

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なんせ箸より重たいもの持ったことないので~ナンチャッテ 

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あの。。。わざわざ手で持たなくても機械に固定したら?

それをすると

この唯一無二の織のボカシの風合いが出ないんですよ

手で持って染めるからこそ同じものが二度とできないんです

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ほ~ナルホド!



真綿が紅泥染で極上の輝きを放ち

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愛情込めて染められた

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糸は
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愛しき布に織られ

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ボカシが両端から三角形に入っているのがお分かりでしょうか?

他ではできない三角のボカシがなぜ出来るのか?はヒミツ

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そのボカシの入り方が

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1枚として同じ入り方はなく

ゆらゆらと揺らぐように優しいニュアンスを与える…なので揺らぎ織




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日本海の深い海の色…

静かな波の音が聞こえてくるようですね~







ボカシもすべて織で表現されているんですよ


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ほんとうに緻密な織です。

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そして

ふわ~っと空に浮かすと

なんと

1,2,3,4 5 6 7 8


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9、10


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滞空時間。。。10秒



そう

軽やかに空気を含むこの質感こそは真綿ならではの優しく包み込んでくれる極上の着心地だったんですね


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このこもそのうちデビューしますね

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今日も制作時間...3時間半の大作?を最後まで読んでくださりありがとうございます。







ではまたあした♡






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プロフィール

あねっさ

Author:あねっさ
【お仕事】
臨床検査技師
日本超音波医学会認定
超音波検査士(消化器、循環器領域)

【出身地】
大阪府豊中市
1959年生まれの射手座のO型です。
京都に在住し40年を超えました。




【自己紹介】
●営利目的無し、スポンサー無し、直球勝負のキモノが大好きな個人のブログです♡

●着物は今は非日常着です。私も白衣が制服で洋服が日常着です。

また女性は60才からが人生のセカンドステージ~第2章です

非日常着のキモノを纏い日常から大変身し非日常のワクワクする世界~歌舞伎や文楽やお能を観たり、おぎゃあと生まれたキモノの産地に行って本物のものづくりに感動したりまた宇宙一キモノが似合う街、京都を楽しむことで知的好奇心が活性化され日常生活にもハリが出て人生のセカンドステージでマイキモノライフを満喫しています

●令和元年5月3日より和’千文を主催しております♡

和’千文(わ せんぶん)とは

着物を心から楽しみ着物の産地を応援し、和の伝統芸能(文楽、能楽、歌舞伎など)や礼法などの振興およびきもののスキルアップにつとめる営利目的としないきもの大好きファストの会です。





【ブログを始めたきっかけ】
●2008年より着物を学び始め和装文化の奥深さに感動。
キモノに憧れてキモノを始めた皆さんに大好きになっていただきたくてブログを始めました。

これからも日本の伝統文化である着物の素晴らしさを次代に伝えていきたいと思っています♡

また1人でも多くのキモノ愛好家が増えて、着物っていいな~って、日々の元気パワーに繋がるようなブログを目指しています❣
どうぞよろしくお願いいたします。


◆あねっさ千文流7K攻略法とは?
 日本の民族衣装である美しいキモノに憧れて振り袖や浴衣は着られる方は多いのに、それから先の和装を楽しむ方がなぜ、激減してしまうのか?をキモノ好きへの道を阻む7つのK(危険因子)として…
①着かたがわからないKIKATA
②価格が高くて不透明KAKAKU
③管理が難しそうKANRI
④着ていく機会が無いKIKAI
⑤着こなしが難しそうKIKONASHI
⑥格・TPOなどの決まりごとが難しそう(KIMARIGOTO)
⑦自分で髪型のアップができないKAMIGATA
をあげて、これら7Kを攻略し、綺麗(kirei)と感動(kandou)の2Kに変えてキモノライフを楽しむヒントを書いております^^

【このブログの登場人物】
♥シスターズ:信愛なる着物仲間たち
♥にゃんこ:
はっちゃん(八兵衛)2016年1月に捨て猫で保護されてあねっさ家へ 人が大好きな甘えん坊な男のコ



花梨 2016年6月に捨て猫で保護されて八兵衛の妹分になる!好奇心いっぱいで行動派の女のコ


クロスケ 2017年10月に捨て猫で保護されて末っ子になる。食への執念たるや凄まじく…あねっさ家のタイフーンニャンコです 笑



はな 2015年7 月彼岸へ旅立つ
茶々 2015年11月彼岸へ旅立つ

自分が実際に体感した感動だけをそのままダイレクトにお伝えする「体感型ブログ」です。

大好きなミュージシャン:ユーミン

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